ベンゾジアゼピン薬の現状について・・
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日本では、殆ど、正確な情報が入らないので、海外からの情報を精査することが必要です。
現状としては・・・何年か前に、政府側が、「デパス」について・・依存性が高く、中毒的になってしまう可能性があるので、病院、医師側も慎重に処方すること。というような内容を発しましたが、状況はほぼ変わっておりません(当院のベンゾ処方のクライアント様から情報を頂いております)
一昔前の「多剤処方」は殆ど見かけなくなりましたが、未だ、長期にわたりベンゾジアゼピン系を処方する医師は多くいます。
ちょっと衝撃的な話になりますが、ベンゾジアゼピン系の一切の禁止を希望して啓蒙したいと思います。
最近、スカパーの「ナショナルジオグラフィック」などのTV番組で、アメリカ本国でのドラッグ事情をドキュメント的に流しています。
その中で去年に見た番組ですが、空港で違法ドラッグ所持として捕まった女性の動画がありました。コカイン・ヘロイン・覚せい剤では無いです。
なんと「ベンゾジアゼピン」なのです。
そうです・・・アメリカでは何年か前に、ベンゾジアゼピン系(全ての種類では無いですが、大枠でベンゾジアゼピンです)を違法としているのです。なので、所持しているだけで刑務所行きとなります。
もっと衝撃的な話として・・・実はアメリカでは「デパス」(ベンゾ系として最初に処方されやすい種類)は・・・昔から、処方どころか、治療には使われていないのです。
ネット検索で出てくる内容しては・・・
「アメリカにおいて、デパスは治療目的の使用は認可されていません。 薬の研究目的のみ、使用されているのが現状です。」2023/04/02
こういう内容です。 では・・・処方している日本は・・
ちょっと怖いですよね。。
そして・・先日、これもナショナルジオグラフィックだと覚えてますが・・・
現在のアメリカでの違法ドラッグの主たるものとして三種を挙げてました。
〇 オピオイド・・これは鎮静薬の類です。手術時、もしくは痛みが出ている患者さんに処方。。そして、これが鎮静効果とともに、精神高揚感をもたらすため、依存症になってしまう方が多いです。 マイケル・ジャクソン、プリンスが亡くなられたのは、この類の薬物のオーバードーズです。
〇 アンフェタミン&メタンフェタミン・・・言わずと知れた覚醒剤です。説明不要ですね。
雑学ですが・・・日本は昭和初期、これ・・合法でして薬局で売っていたのです。その後、
1951年に「覚せい剤取締法」が設立されました。
〇 ベンゾジアゼピン・・今回の話の元の薬物です。上記したように、アメリカでは禁止薬物ですが、日本では、今でも医師が処方します。他にも精神薬・睡眠薬もいろんな成分がありますが、今回の話はベンゾジアゼピンに絞ってます。
イギリスのヘザー・アシュトン博士が2001年ごろに「アシュトン・マニュアル」としてベンゾの警告文章を出しております。その中で・・
「ベンゾジアゼピンは今や、“ドラッグ(麻薬)の領域”に入りました。世界中の多剤乱用者のうち 90%がベンゾジアゼピンを高用量で違法に使用し、新たな危険(エイズ、肺炎、次世代へのリスク)を引き起こしています。このことは、無害な 万能薬として医療現場に導入されたおよそ 50 年前には想像もされなかったことです。」と記されています。
当院でも、私が当院を初めて28年間ずーっと、ベンゾジアゼピンの離脱症状・後遺症の方が多く来られるのは、やはり・・このような事実を認識しないと難しいと思ってます。
当然、病院&医師のことを信用するのは 当たり前だと思いますが、日本政府の法律では「合法」なのですから・・
身内&知り合いの方に これらの薬を飲んでいる方、もしくは、これから病院で薬の処方がある場合、一度ネットで薬の名前を検索してみては如何でしょうか?

この一覧はベンゾジアゼピン系の薬ですが、最近はジェネリック薬品としてここに名前が載っていないものも有りますので、まずはネットでお調べ下さい。
なお・・・ベンゾジアゼピン系の減薬・断薬は、自身の勝手な判断では危ないです。あくまで自己責任となりますのでご了承ください。
分からない場合は、当院にお問い合わせも可能です。